娼年 / 石田衣良

A型インフルエンザになりました

土曜日の日中に寒気と咳と頭痛の症状があったんですが
スルーしてバイト先の忘年会に行って
終電へ猛ダッシュするくらいまで飲んで騒いでしまして
日曜はラストまでバイトで。
バイト中、咳ひどいなーとは思ったんですよ
閉店間際には、なんかフラフラするなーとも思ったんですよ
で、昨夜は寒気で2時間ちかく寝付けず。
今朝、目覚めてフラフラ。
熱計ったら39度!!!
滅多に風邪もひかないし、熱なんて本当貴重なので、思わず写メってしまいました。

メールしたら店長が休みをくれたので、素直に病院へ
したら噂のタミフルもらえちゃったー!
ていうか実際、病院で熱計ったら37,8まで下がってて
帰宅後もっかい計ったら36,5でした
脅威の回復力に、我ながら拍手喝采です。
今はもう鼻水とか喉くらいなもんなので
今日の地元飲み中止は考え直してほしいです。

いやほんと、インフルエンザとかまじ暇なんだけど。
バイト行っちゃだめかな、ほんと。

あ、プロフの下に本棚置いてみました。
夏前くらいから利用してる、ブクログっていうサイトのやつ。かわいい。

とりあえず読書感想でもしようと思います。

 

読了2回目。
「娼年」は石田衣良の本の中でも、特に好き。

主人公のリョウが、バイト先で出会った中年女性の会社のコールボーイとなり、様々な女性と寝ていく。
一言でいうとそーいう話。
リョウが相手をする女性たちの欲望は果てしなく、広く、深い。
直接的で下品な言い方になりますが
放尿プレイだとか、夫に見られながらだとか、要望は本当に様々。
かなり際どい内容であるのに、決して下品じゃないし、とても透明な物語。
なんだかやさしい気持ちにすらなるのだ。不思議と。

リョウは、そんな女たちの欲望に怯むことも軽蔑することも決してない。
すべてをありのまま受けとめて
跳ね返すことなく
吸収することもなく
抱きしめてくれるリョウ。
私も彼と寝たいです。

そして次第に彼は、欲望の果てしなさに魅せられていく。
まあ正直、こんな野郎いねえよ、とは思うんだけども。
あんなに無防備に向かい合って、あんなに素直で綺麗なままでいられる訳がない。

とかいってますが、この話を好きなのは登場人物が好みってのがでかい気もします。
リョウは常に冷静で、(あたしのイメージでは)線が細い美少年。
もう一人、アズマってコールボーイも出てくるんですが、
彼は「女のような美少年」と描写されてる。クールじゃないけど、ちょっとダークな面があって。
つまり、あたしは線の細い女顔の美少年が大好きなわけで。
クールだったり、黒いところがあるとドツボなわけで。
正直、かっこいい男ばかりが出てくる少女漫画に対するようなところが、なくもない。

なんだか今回の感想、若干今までより不真面目な気がします。

何が正常で何が異常かなんてラインは存在しないはずで
頭ではわかっているつもりだけれど、私はリョウのようには出来ない。
許容範囲は広いほうだと思っているが、理解出来ないものや、嫌悪感を抱くようなものもある。
「神経が混線してるんだ」とアズマが言うシーンがある。
彼は、痛みが快感の全てだそうだ。指を折られて恍惚とする彼が眼前にいたら、あたしは目をそらすだろう。
リョウは真っ白なまま、あらゆる欲望のすべての色を映す。
純粋な好奇と興味、敬意すらもって。
羨ましい、とも思う。
ひとの欲望は果てしない。深さも、幅も。


感想ぐっちゃぐちゃ。

 

娼年 (集英社文庫)

娼年 (集英社文庫)