犬婿入り / 多和田葉子・変身 / カフカ

本を読む読む
堰を切ったように。
読んでない期間があると、反動でやたら読む時期がきたりします
あ、もうずっとyomyom(ヨムヨム)読んでないな。
季刊だったっけか?高いんだよなーあれ

逃げてるのかもしんない。
相変わらず思い通りにならないフリペ作りから´∀`
やることいっぱいあると、あたしはすぐ苛々してしまう。直したいわ。

最近は
マンガ・アニメ論で取り上げられた「臨死!江古田ちゃん」がツボった。
即レンタルして全3巻読みました
江古田で一人暮らしの、24歳フリーター女の本音の日常。時に非日常。
そんな4コマ漫画なんだけど、だいぶ面白い!
もうあたしとか共感しまくりですよ、そういう夜ありますよ。
でも立教の講義でウケないのは、よくわかる。

臨死!! 江古田ちゃん(1) (アフタヌーンKC)

臨死!! 江古田ちゃん(1) (アフタヌーンKC)

 

 先生、たぶんターゲット層がちがうよ。

今日はハイスピード読書により、感想2つ。

 

犬婿入り / 多和田葉子

去年、演習で扱ってた作家。この人の「海に落とした名前」で最終レポートを書いたです。
家で話題にしたことがあったため、図書館で見かけたとゆって父が借りてきた。

「ペルソナ」と「犬婿入り」の短(中?)編二本いり。
うーん
相変わらずオチのわかりづらい話を書くなあ、というのが率直な感想。
まだ前者の方は、国籍によるアイデンティティとか外国での違和感、そういう話ですごく多和田葉子らしいテーマだったが。
この人本当こういう話多い。「-人」っていう、壊しきれない枠みたいなものを感じさせられる。
後者は、芥川賞とった作品なんだけども。
だから読んでみたかったんだけども。
正直よくわかりません´∀`
言葉遊びしてるような独特の文章の書き方は変わらずで、結構好きなんだけど
結局どういうことなのか、何が言いたいのか、よくわからない。
不思議な世界だ。

変身 / カフカ

一度、読んだことがあった気もするが。
いや違うかな、何か別の小説の中で演劇?として登場したのだったかも。
とにかくこの有名な「変身」、カミュを探したときに一緒に発見したので、読んでみた。

ゾクッとする話。
まったくもって有り得ない話ながら、リアリティがあるのは何故だろう。
グレゴーリの変身も恐ろしいが、家族の変身(変容)も恐ろしい。
彼は何を思いながら、虫として日々生きたのだろう。
描かれてる心理だけが全てとは思えない。
私が虫になったらどうするか。出来るだけ早く死にたい、だろうな。
自分が虫だという事実にも、家族の反応にも、耐えられないだろうと思う。
グレゴーリを失った家族には、新しい生活が待っている。
家族3人の、希望に満ち満ちて、きらきらと光が注いでそうな最後の場面は
なんて哀しいのだろう。
なんて憂鬱なものだろう。
描写とは対照的に、読者の心はひどく陰鬱にさせられる。
…暗い話だよね、これ。

そういえば漫画版があるらしいけど、どういう虫で描かれてるんだろ?
イメージではゴキブリ+ムカデみたいな感じなんだけど´Д`きも
というか、絵で描いてしまっていいのかな。
なんか台無しになる気もする。

 

犬婿入り (講談社文庫)

犬婿入り (講談社文庫)

 

 

変身(新潮文庫)

変身(新潮文庫)