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ZOO / 乙一

昨日はライブでしたーあ
DIR EN GREY【ALL VISIBLE THINGS】at 新木場STUDIO COAST

バイト先のひとに誘われたんだけど、ライブとか2,3年前のシド以来
久しぶりに黒服ぽい格好とかしちゃいましたがな´`
Dirは今までずっと昔の曲(GAUGEや鬼葬)しか聞いてなかったんですが
最近DECADEやウロボロスも、その知り合いに借りて聞き出したので
ライブも楽しめた~
でもやっぱ、昔の曲やってほしかったけど。

予想はしてたけど、Dirのライブはすげーですねw
総スタンディングで、ヘドバンするわ拳振り上げるわ飛ぶわ跳ねるわ
運び出される人々も多々。
今までラルクやシドくらいしか行ってないから、そゆライブにびっくり
めっちゃ汗かいたー楽しかった*´`*
身長が圧倒的に足りなかったのが悔やまれます
ハコ小さいから京さんまですごい近いのに、スタンディングだから埋もれるのなんのって…
8割がた必死で爪先立ち。それでも中々見えないし
メンバーも、たま~にShinyaが見えたくらい。
前がヘドバンしてるときが一番のチャンスw

まあとにかく格好よかったです。
なんかね、宗教ぽかった。異様な空気があった。
京さん、若干神がかってる。


旅行中読んだ作品の感想、徐々にうpしてくです
まず乙一さん
「暗黒童話」と「GOTH」は読んだことがあるんですが、彼のホラーぽい話は結構好き

 

 

ZOOは1・2巻あるのだけど、1のが好きな作品多いかも。
いくつか挙げてみます

「カザリとヨーコ」

片方(ヨーコ)は虐待され、片方(カザリ)は可愛がられて育てられている双子の話。
最終的には、ヨーコがカザリと母を騙して、カザリをヨーコだと思った母が、カザリを殺してしまう。
そしてヨーコは一人旅に出る。
ヨーコの境遇は、本当に凄惨で暗澹たるものなのだが
 「あんまりですよー」と思った。
 「おっしゃー!」と思った。
などと、ヨーコが語り口の文章は軽く、冗談ぽい言い回しすら使われる。
この奇妙でミスマッチな書き方が、物語の恐ろしさを和らげているとも言えるのだが、気味悪さを増しているような気もした。

「SEVEN ROOMS」

一番のお気に入り作品。飛行機の中で泣きべそかきました。
ある姉弟が、突然誘拐されて四角い部屋に閉じ込められる。
固く閉ざされたドアがただひとつと、真ん中を横切る水路があるだけの部屋。

弟はまだ幼く体が小さかったので、水路を通って他の部屋を行き来することが出来た。
それで、こんな風に上流から水が流れ、7つの部屋が連なっていて
各部屋には、一人ずつ若い女の人が閉じ込められていることが判明する。
毎日18時、一人が電気ノコギリでバラバラに殺され、水の中へ流される。
人が消えた部屋には、翌日に新たに人が補充される。
恐ろしい一週間。
遂に姉弟の番が来たとき、情報収集が可能だった二人は、決死の反抗を試みる。
姉が囮になって、弟のみが部屋を脱出し、外から閂をしてドアを閉ざしてしまうのである。
弟は他の部屋の人々を助け、閉ざされた部屋で響く、姉と犯人の二人の声を外から聞くところで物語は終わるのだが…。

もぉ、なんて救われない話ですか!
犯人の作った絶対的な生死のルール。
それを破ることが出来たわけだけども、そこには姉の犠牲がある。
私には歳の離れた弟(ちょうど、この姉弟と同じ歳の差…!そして私はブラコン…!)がいるから、余計に感情移入してしまった。
本当に、恐ろしくて悲しい話。思い出しても苦しくなる。


「神の言葉」

これはZOO2から。
呪いを込めて言葉を発すると、生物を思いのままに操れる少年がいた。
枯れろ、といえば草木は枯れる。もげろ、といえば人の指はもげる。
普段の彼は、成績優秀、人当たり良好。
親や先生や友人など、他人の目に常に怯え、常に良い子を演じて生きていた。
その生活に疲れた彼は、他人を疎み憎み、何時しか「みんな消えればいい」と思うようになっていった。

ある日彼は、弟カズヤに殺意を抱く。
実際に決行しようとした夜、彼は"あるテープ"を聞かなければならないという、逃れられない衝動に襲われる。
そのテープは彼自身によって録音されたものであり
すでにほとんどの人々は、彼の言葉によって死んでいるという真実を伝えた。

「一時間後にお前の首は落ちる」
「落ちたお前の首を目にしたものは、お前に与えた"言葉"に感染する」
世界に絶望した彼は、すでにこのような言葉を吐いてしまっていた。
世界は人々の死体であふれていた。
しかし盲目の少女に出会ってしまったことで、絶対的な罪悪感に彼は苦しんだ。
その苦しみの末、「すべてを忘れ、今まで通りの生活を続ける」という言葉を自分にかけていのだ。
さらに、「誰かに殺意を抱いたら、このテープを再生する」、と。
彼は毎日幻覚を見ながら、死体の上を歩いて、誰もいない世界で、日々生活していたのである。

これだけでも十分悲しくて救われない話なんだが、彼はまたさらに自分に"言葉"を与えていた。
「テープを聞いたのちも、机を彫刻刀で削れば、またいつも通りの日常だと思い込んで生活が出来る」

物語の最後、テープを聞き終えた彼は涙を流す。
しかしそれは悲しみのせいではない。
やっと一人になれた、自分は今望んだ世界にいるのだ、という安堵からなのだ。

物語はここで終わるのだが、机の上には幾数本の傷跡がすでにあることが示されている。
つまり、涙を流して安堵している彼は、そのうちにまた現実に耐えられなくなって、夢の世界に戻るのだろう。
そうやって彼は、ただ一人きりで、絶望と安堵を繰り返すのだ。

あらすじ説明が長くなってしまったー
あたしのお気に入りは暗くて悲しい短編作品ばかりだけど
「ZOO」の中には「陽だまりの詩」のような暖かい話や、「血液を探せ!」「落ちる飛行機の中で」など、どこか滑稽な話もありました。

でもやっぱり、乙一さんは怖い話が上手。

 

ZOO〈1〉 (集英社文庫)

ZOO〈1〉 (集英社文庫)