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痴人の愛 / 谷崎潤一郎

しるばーうぃーく・ですね
あたくしは全力で学校&バイトですけども

先週、高校の同級生で現在2児の母である友人宅を訪ねました。
近所に新居を購入したらしくて、土産&祝いを持って。
子供は、3歳と6ヶ月の坊やが2人。地元の祭りのときも一緒遊んだ子´`

マイホームって、すごいね
リビングがあって、子どもがそこで騒いでて、ママは少し離れたテーブルからそれを見守って、夕方になるとパパが家に帰ってくる。
「家」って、とても大きな存在なのかもしれない。(建物が持つ意味も含め)
なんかすっごい、あたたかくなった
あっちゃん(6ヶ月)の笑顔パワーで幸せになったせいもあるけど´`

あたしには結婚願望というものがほとんどなくて。
子どもは昔から大好きだけど、自分の子が欲しいと強く思ったことはない。
家庭を持ちたいと思ったことがなかった。
歳を重ねるにつれ、結婚する友人も、母親になる友人もどんどん増えていく。
「結婚したい」と口にする友人もどんどん増えていく。
あたしがそう思わないのは、あたしが未熟なせいなのかしらん、と多少なり考えこむこともあったが
最近ちょっと、考え方が変わってきた…とまではいかなくても
少しだけわかるようになった気がします。
まだ結婚願望はないですが!
まず出会いがないですが!
結局そこか。

ところで、読書の秋、始まってるようです
仮面の告白」を読み終え、今は今更「ダ・ヴィンチ・コード」読んでる
読みやすいし面白いし、さくさく進んでおります!
今回の感想は、帰国途中に読んだ「痴人の愛

 

痴人の愛/谷崎潤一郎


帰国の飛行機で読破。
谷崎潤一郎、やっぱり面白い。「卍」もそうだったけど、止まらなくなります。
上手なんだろうなあ。古いけれど、読みやすいし。

痴人の愛」は、カフェで15歳のナオミを譲二(28)が見初め、引き取って理想の女に育てていこうとするところから始まる。
ナオミは非常に魅力的な肉体をもつ女へと成長するが、派手な生活、華美な服装、男遊びを好む、まさに"魔性の女"となってしまう。
しかし譲二は彼女に魅了され続け、精神的にも金銭的にも振り回されて、真面目な会社員から、堕落の道を歩んでいく。
私が女のせいもあるけど、私から見ると譲二はタダの阿呆です。
一人の女に人生も金も全て捧げて。しかもナオミ性格悪すぎるし。

ひたすら彼女の美の前に平伏し、翻弄されることに喜びすら見出す譲二。
純粋のマゾヒスト野郎であります。
阿呆だと思うけど、けれど、このような欲望(支配・被支配)は人が持っているものだと思う。
その点で、恐ろしい話でもある。
譲二は不幸になったのか?
それは第三者が決められることではない。
譲二は自分の"恋"に喜びを感じているし
自分の全てを捧げられるほど他人を愛せるということは、幸せだとも思う。

しかし谷崎潤一郎は、エロティックで艶やかな話を書くのが本当にうまいね。
そういうシーンの直接的な描写があるわけではないのに、すごくドキドキさせられる。
ナオミのなめらかな肌や、豊潤な肉体の美しさ(まあぜんぶ譲二目線だけど)を想像せずにはいられないような、繊細な描写。
心理描写もとてもリアルで。
恋愛をたくさんした人だったのだろうか?

こういう、他人が理解し得ない関係・性癖・欲望なんてのは、きっと時代を超えたもの。
しかし「卍」もそうだけど、大正時代にこんな話を書くっていうのは
本当にすごいことだったんだろうなあ。

「よ、なぜ黙っている!何とか言ってくれ!否なら己(オレ)を殺してくれ!」
「気違い!」
「気違いで悪いか」
「誰がそんな気違いを、相手になんかしてやるもんか」
「じゃあ己を馬にしてくれ、いつかのように己の背中に乗っかってくれ、どうしても否ならそれだけでもいい!」

 

痴人の愛 (新潮文庫)

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