北口改札前から愛をこめて。

―3千万年 / 相対性理論


ずっと相対性理論に漬かってる今日の午後。「地獄先生」がかわいすぎるー。
 フルネームで呼ばないで 下の名前で呼んで お願い、お願いよ先生
クセになる声だ。

今日は3限休講で、4限だけ行こう~と思ってたのだけど
早めに家出てiPhone4の相談&予約をしに行って
給料出たからドラッグストアで大量購入したら、つい家帰ってきてしまいました。
お天気よすぎる。ピーカン晴れ。日焼け止め塗ってたけど肌ジリジリ。

というわけで、超のんびりした午後を過ごしました・∀・てへ

電子書籍の衝撃」読まなきゃ。
インターン受ける企業絞らなきゃ。

今回は、ライトノベルさんたちの感想をまとめて。
All You Need is Kill
きみにしか聞こえない
キノの旅
「君と僕が壊した世界」

長いですすs

 

All You Need is Kill / 桜坂洋

ゲーム的リアリズム」の作品論で紹介されてた、人生二冊目のラノベ
中間レポートの批評文にも使用。
キリヤ・ケイジは、人類の敵ギタイと戦う軍隊に所属する新人兵士。
物語が始まって数十ページ後、主人公の彼は戦死する。
そして次ページ、彼はベッドの中で目を覚ます。それは"たった今彼が戦死した前日の朝"。
以後ケイジは、出撃と戦死をひたすらに繰り返す、というループもの。
ギタイに勝たなければループは終わらないと気づいたケイジは、戦術を磨き強くなっていく。
ループ158回目に鬼神のような強さの女戦士リタと出会い、彼女もループ経験者だということを知ってケイジは心惹かれてく。
それからは、リタと出会う→ループを打ち明ける→協力して戦う→戦死 を繰り返して、徐々に勝利へ近づいていく。二人で生き残る未来を夢見て。

これねー、面白かった。
あたしは授業以前ラノベに偏見を持っていたと思うけど
(極端に言えば、「萌えキャラが出てきて騒ぐメッセージ性も何もないヲタク向け物語」みたいなね)
その認識は間違っていたと今は思う。

意識・記憶を継続したままリセットされる環境。「ゲーム的」だと東は書いていたけど、まさにその通りだ。
負けたらやり直して、技術を磨いて(たとえば必殺コンボを覚える、など)再戦する。
格ゲーみたいだ。
結局、リタと共に未来へ進むことは出来ないのだけど。
人生は、取捨選択。
同時に二つのルートは選べないのだ。マルチエンディングの経験は不可能。

 

きみにしか聞こえない~Calling you / 乙一

あのありえない話はホラー系だからアリだと思ってたんだけど
乙一さんて、そっか、ラノベ出身か。なんか納得。
最終話「華歌」、花から顔出てたら絶対キモチワルイ。ていうかあの性別錯覚の仕掛けは必要あったの?w
ほか2作は、切なくて良い話でした。「きみに~」は潤んだ。

きみにしか聞こえない―CALLING YOU (角川スニーカー文庫)

きみにしか聞こえない―CALLING YOU (角川スニーカー文庫)

 

 

キノの旅 / 時雨沢恵一

ゼミ仲間のレポートが題材にしていたラノベ
(みんなが提出した中間レポートに担当振り分けて、また授業で扱うのです。ちなみに匿名。)
評論文の作者は、これが萌え系ラノベじゃないと主張してたんだけど、
どうなんでしょうね?
あたしには、All Youよりだいぶ"ラノベっぽい"のだけど。(感覚的に)
ショートショートっぽくて、まぁ面白いと思うんだけど、2巻も読もうとは思わない。

キノの旅―The beautiful world (電撃文庫 (0461))

キノの旅―The beautiful world (電撃文庫 (0461))

 

 

◆君と僕が壊した世界 / 西尾維新

かの西尾維新である。初。これもゼミ仲間が扱ってたので読んだ。
作中作、という構造の物語。
第2章に入ると、「僕は渡された小説を読み終えた」と”第1章ぜんぶが小説になってしまう”。
そんでもって、前章に対してメタ的であるというその構造が、第5章までずっと続く。
その上、作者と読者が毎回交代する。
黒猫っていう女の子とその友人の様刻でリレー小説をしてるって言ったほうがわかりやすいのかな。
まーとにかくややこしい構造もった話。
最終章は作者が全く違う人物になって、"すべてがひとつの小説だった"というオチになる。

また、第1章で密室殺害されたお坊さんが2章ではなかったコトになって
2章で密室殺害されてたエージェントが、3章ではただの事故死になったりと
次章へいくと前章の非日常的な事件が、すべて無にされてしまう。
そーいうことを繰り返して
さらに最終章ではすべての非日常的事件、身近なひとの死 がなくなる(無くなるというか、小説内の出来事としてフィクションに回収されてしまう)わけだけど、
唯一の現実である最終章では、外国でテロが起きるのね。
それを黒猫たちはニュースで眺めて、「コンビニ寄って帰ろうか」と言って物語が終わり。

この終わり方はどう考えても意図的。
この国では死はとことん隠蔽されるし、どこか”リアル”じゃない。
わたしたちの「死」に対する態度を皮肉ってるんだろう、と思う。

西尾維新が人気あるのは、なんかよくわかった。
物語の作り方とかやっぱり上手だと思う。もう少し読んでみよっとー

ちなみに今は、これもすんげー複雑な作中作の構造の九十九十九中。

きみとぼくが壊した世界 (講談社ノベルス)

きみとぼくが壊した世界 (講談社ノベルス)