Françoise Sagan。

映画「サガン」観たー。
感想は続きで。

ちなみにサガンの後はスラムドッグ$ミリオネア観ました
話題になっただけあって、面白かった。
なんか珍しい物語の進み方。
現在のクイズ(もしくは録画の)に答えてるところと、その答えを知ったときの回想が交互に繰り返される。
ジャマールとラティカの結ばれ具合がね、It's destinyとか言ってますけどね、そんなうまくいかねーだろっていう…。
いえ別に僻みじゃないですよ別に
映画だもん、あれくらいドラマティックじゃないとね!
ちなみに一番好きだったのは、少年のジャマールと兄ちゃんが悪さしてアチコチで金稼いでるシーンです。(宮殿ガイド~)

全然関係ないんだけど、田んぼアートっていうものすごいモノ見つけた。すごすぎ。

田んぼアート

 

サガン -悲しみよ こんにちは」
有名なフランス人作家、フランソワーズ・サガンの一生を描いた映画。
18歳で「悲しみよ こんにちは」で時代の寵児となる彼女。
酒、煙草、賭博、宴…派手な生き方をする浪費家のサガンだが
彼女には常に孤独の暗い影が張り付いている。

「お金は手段ではあるが目的ではない」
どっかのインタビューでそう語ってる彼女は、貯蓄を嫌い派手に金をつかう。
しかし小説が売れなくなっても、なお浪費癖の治らない彼女の借金はどんどん膨らんでいく。
若いころ群がっていた友人たちは離れていき、コカインに溺れ、親友は先に死んでしまう。
晩年病に伏せた彼女は、唯一訪れてきた息子の面会すら断り、たった一人死んでいく。

あたし彼女の本はたしか3冊しか読んだことないけど
「悲しみよ こんにちは」「愛は束縛」「やさしい関係」かな)
どれもどこか、哀しさの漂う恋物語
サガンは映画の中で「わかることしか書かない」といってるけど
だいたい主な登場人物が中流階級以上っぽいのは、サガンが派手な生活してたせいかな?

「愛は束縛」の主人公、ヴァンサン♂はピアニストで
ある一曲が突然大ヒットして一躍有名人となる。きっとこれは、サガン自身だね。
莫大な金が入ってきて、彼の周囲は歪みだす。
サガンはお金が嫌いだったんだろう、きっと、ものすごく。
「やさしい関係」の主人公の、刹那的に人生を享受する感じも彼女自身ぽいなあって見ながら思った。

酒やお金や薬や宴
彼女はきっとどれも信じていなかったんだ。
どれもこれも、その幸福は次の瞬間には泡となって消えるだろうって
そう思いながらずっと生きてたのかもしれない。
もしかしたら、愛情や友情さえもそう思ってたのかもしれない。
だから死ぬまで、彼女を覆う孤独や不安は消えなくて。

かなしいひと。

「恋の挫折は自分自身の挫折にほかならない」
「書けないのは喜びのないSEXと同じ 酔えない酒 たどり着けない旅」

 映画中に好きだった言葉。
書くことは、彼女が唯一安心出来るコトだったような気がする。

また何冊かサガンが読みたくなりました。

 

サガン-悲しみよ こんにちは- [DVD]

サガン-悲しみよ こんにちは- [DVD]