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海と毒薬 / 遠藤周作

突然のハイペースで本を読む読む な最近。
学校始まったせいと、秋のせいと、あと付き合いだした人が読書家なせい。
まあほぼ一つ目の理由のせいかな。7:1:2くらいw

先週初めて1Dayインターンに行ってきたのだけど、なんかそれなりに面白かったー
企業が良かったのかもしれませんが。
就活生同士は出会いがある、とか噂には聞いていたけど
本当だね、たぶんね。
なんか結構仲良くなれるもんだ。やっぱ苦境における連帯意識つよい
ていうか同じグループの人たちが、高学歴ばかりでとても焦った。
一ツ橋、慶応、青山学院、東大、、、みたいな´Д`
やっぱり意識の高さ(就活に対する積極性)に違いがあるのかな。
「いい大学出てもロクなとこ就職できない」ことに関する恐怖感とかね。

今日、卒論予備演習で卒論テーマ発表しました
「処女信仰」ってやっぱ言うのちょっと恥ずかしかった。てへ
まあ何
卒論もいいけどそんなことより就活。色々本末転倒な大学生活である。
今の学生みんなそうね。
一年近く前から講義放り出して説明会やらセミナーやら。
そしてそれを公認する大学。
何かが違うけど、きっと仕方ないのね。

またどくしょかんそうー

 

戦後文学論の課題本。あと「夏の花 / 原民喜も読んだが…
夏の花は、本当に戦争ー!ってしている話で
正直あたしにはリアルな話じゃないけど、それでもその凄惨さ残酷さ悲惨さ、ただただ人がごみのように死んでいく様子は伝わってきて、とても気持ち悪かった。

で、「海と毒薬 / 遠藤周作ですが。
新宿から電車で1時間の郊外に引っ越した「私」は、変わった医者の「勝呂」に出会う。
そこからは過去へと遡り、登場人物それぞれの視点で戦時中の病院が描かれていく。

大学病院で研究生をしている、勝呂と戸田。看護婦の上田。
そして橋本教授、柴田助教授、朝井助手、看護婦長。
彼らは物語後半で捕虜のアメリカ兵の解剖、人体実験を行うことになる。

「神というものはあるのかなあ」
「こう、人間を押し流すものから―運命というんやろうが、どうしても逃れられんやろ。そういうものから自由にしてくれるものを神と呼ぶならばや」

 
「海と毒薬」は宗教的な「罪と罰」の話であるらしい。
患者を安楽死させようとした上田に、橋本の妻ヒルダが怒鳴るシーンがある。
 

「神様がこわくないのですか。あなたは神様の罰を信じないのですか」

 
これが日本人と西洋人の宗教観の違いだと。
罪悪感を感じ償うべき「神」が存在しないから、勝呂や戸田、上田は流されて”殺人”を犯してしまったのだ、と。
戸田に関してはとてもそれが顕著で
彼は罪悪感を抱く、とか良心が痛む、とかそういうことに関して、幼い頃から鈍感であった。
社会や世間体を気にして、後ろめたくなるだけ。そしてそれが彼の苦悩の種。

どうなんでしょうかね。
あたしは神を信じていないと思うけど、一体何に対して罪悪感を抱くのだろう。
社会?大切な人?自分の良心?
あの時、あたしは誰に「ごめんなさい」と思っただろう。

医療倫理の講義を今とってるので
そういう話としてもわりと面白かった。

「みんな死んでく時代やぜ。病院で死なん奴は、毎晩、空襲で死ぬんや」(戸田)

あれでもそれでも、どうでもいいことだ、考えぬこと。眠ること。考えても仕方の無いこと。俺一人ではどうにもならぬ世の中なのだ。(勝呂)

 

海と毒薬 (新潮文庫)

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