蒲団、雪国。

相も変わらず、バイトと遊びで忙しくしております。
もう3月。
明日はひな祭り。

東京マラソンの日に、会社指定のネットショップ検定とかいうモノを受けました
テキスト1周しかしてないけど、わりと面白かったー
自分がネットショップやりたくなる
つーか東京マラソンコスプレ大会だったんですね。


内定先のアルバイトも、最近はリスティング広告の文章作成とかやらせてもらえて楽しい!
まあバイトすればするほど
就職後の退社時間に不安と心配が増していきますけれど

彼氏の誕生日でサプライズしてみたり松坂牛食ったり
順調にリア充ライフです(ゝω・)v★

ガールズバーバイトがもうすぐ卒業なので
今月は久しぶりに週2くらいで出勤予定。
あの店、好きだったから寂しいです。

そういえば
友達がすごい頑張って支援活動をしていて、それを応援したくて
私も微力ながらバイト先に募金箱置いて協力していたんですが。
なんかね本当、そんなに期待してなかったのに
意外と常連さんとかみんな協力してくれて。
昨日いらしてた人が言ってくれた言葉。

「自分から動くことはなかなか難しくて、実は協力できる機会を探してたりするんだよ。ありがとう。」

そういう機会や場所を少しでも提供できたなら幸い。
…私は友人に乗っかっただけでお礼言われるほどのコトしてないんだけど。
正直なところ私は、こういう慈善活動を行うことに抵抗をもってしまう。
イイコトをしてる自分が照れくさくて、恥ずかしい。
何も恥ずかしくなんかないはずなのにね。意識して行ってるから、抵抗が生まれちゃう。
意識せずさらっと出来ちゃう人を尊敬します。
私は無力だし、当事者の気持ちはわからないし、
ぶっちゃけ自分が楽しく生きるコトでいっぱいいっぱい。
でもまあ、偽善だろうが何だろうが”何もしない”よりはマシ、かな。

長くなってしまいました。
続きは読書感想だぴょーん

 

そんなわけで読書感想。

『蒲団・重右衛門の最後』 / 田山花袋

卒論書いてるときにほんの一瞬だけ使ったので読んでみた。
教え子に恋してしまったおじさんの話。
もやもやして酒に逃げてしまったり
ほかの男とくっついてしまったから意地悪を言ってみたり
でも先生として、威厳を保たなければいけないから格好つけたり。
道徳と欲望の間で揺れるおじさんが人間らしくていいです。

でもまあアレだね
当時とは世が違うので、教え子に恋して煩悶する、というテーマで文学にしてしまうことが
私にはそれほど新鮮でも衝撃的でもなく、そんなに面白いものでもなかった、かな。正直。

蒲団・重右衛門の最後 (新潮文庫)

蒲団・重右衛門の最後 (新潮文庫)

 

 

『雪国』 / 川端康成

けっこう前から読みたかったやつ。
文章の美しさは定評どおり!
景色の描写、女の描写、音や気温、感じるものの描写すべてがすごく美しいです。

でもね、主人公の島村は好かない。
この人結局、甲斐甲斐しく健気な愛人、駒子の押しの強さに、gdgd流されているだけでしょう。
彼は駒子に何をしてあげただろうか。
まあ恋なんてそんなもので、駒子はそれでも良いんだろうけど。
「美しい徒労」。
駒子の恋をそう表現する島村。
虚しくて哀しいから、きれいなんだと思います。
雪が汚されることなく、とけることもない白銀なら、それほど美しくはないかもしれない。

駒子、ストーカー気質だけどな!
こっそり外出するのを見送ってたりとか、日に何度も押しかけてきたりとか
来たら来たで、一人で感情昂ぶって泣いたり喚いたり、やっぱり帰ると言ったり。
ヤンデレか。
愛人という関係の辛さもあるだろうけど、非常に面倒なタイプの女だと思う。うん。
まあ島村が、駒子のそういうところを「美しい徒労」と呼び、許して愛おしくすら感じられるのは
島村には、安全で安定した”家”が存在するからじゃないかと。
妻子や金銭、帰るところという意味で、彼には駒子を可愛いと感じられる余裕がある。
やっぱり島村好かないw

葉子がいいですね葉子が!ヲタ受けしそうな感じですね!
「哀しいほど美しい声」。

雪国 (新潮文庫 (か-1-1))

雪国 (新潮文庫 (か-1-1))

 

 

『共喰い』 / 田中慎弥

そういえば蒲団の前に「共喰い」も読んだのでした。
第146回芥川賞受賞作。

んとねえ、気持ちの悪い話でした。
暴力と性欲と孤独。
気持ち悪い話は基本的に嫌いじゃないんだけど。

短編2作入ってるんだけど、どちらも田舎に過ごす少年が、世の中で”うまく”生きていけてない感じの話。
なんかね
基本的に主人公、自分から能動的に何かをすることがないのよね。
周囲だとか、自分だとかに不満を持っていてもやもやしてるんだけど
あいつら、なんもしてないんだよね。
周りの変化を、ただ苦々しい顔で見ているだけ。
描かれてるのは、主人公のもやもやを増すような”周囲の出来事”と、主人公の苦々しい気持ちだけ。
何かをすることもなければ、感情を爆発させて何かを語ることすらない。

要は、私これダメでした。好かん。

”置いてかれる恐怖”
”自分だけが動いていない不安”
みたいなのは、作者がずーっとニートなことに理由があるのかもねって話もあったり。ね。

共喰い (集英社文庫)

共喰い (集英社文庫)