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人斬り以蔵 / 司馬遼太郎

更新が頻繁ですね
夏休みですからね
今日のバイトは午後からですしね

司馬遼太郎も初めてです。
友人に、竜馬にハマったやつがいて
ソイツが司馬遼太郎を絶賛していたために、母上から貰った本。

うん面白かった。
文章も平易で読みやすい。
最初は、ところどころで入る作者自身の感想みたいな1,2文が、
小説の世界を現実に引き戻すようで気に入らなかったのだが
それも次第に気にならなくなった。
(後日○○は何々をして、それがのちの何々となるのだろう、とかそういう感じの)
受験で日本史をやっていて良かった。
歴史背景や登場人物が多少わかる。だから楽しめたんだろう。
勉強する前のあたしだったら、こんなに面白く感じれたかどうか。

この作品は短編小説で、「以蔵」のほか8編。
あたしが一番好きだったのは、「鬼謀の人」。


大村益次郎が主人公だなんて!


鳥羽伏見の戦いのところで、少し出てきただけの人なんだけど
資料集に載ってる顔が、凄く不細工で。
本当にこんな顔してたのか?って疑問に思ったくらいに。
彼は策謀の天才だった、と講師が話してくれたのを覚えている。
本当にその通り、この話の中の大村益次郎は、間違いなく天才だ。
そして変人。
彼の人生が、こんな彗星のようなものだったとは知らなかった。
この時代に生まれなかったら、きっと"タダの"変人だったろうに。

こんなに昔の人々を
こんなにも生き生きと描けるっていうのは、やはり作者の才能なんだろう。
まるで、その人に直接話を聞いてるかのように、違和感を感じさせない。
さすが有名なわけですよね。
正直、歴史小説だもんで、あたしの好きな類とは違うもんで
(あたしは現実離れした、どこか暗い小説を好む傾向がある、と思う。)
油断してたというか、多大な期待はしてなかったというか。
いーえ、十二分に面白かったです。

次は「炎の剣」あたり読みたいなあ。

 

人斬り以蔵 (新潮文庫)

人斬り以蔵 (新潮文庫)