それから・三四郎 / 夏目漱石

レポートと言語が一段落
今週キツキツかと思ったけど、案外平気だぁね
で 3限あきでPC室きた・ω・
みんなが課題やってるであろう中あたしったら超邪魔
まぁいいや
たまってたレビューかくのん

まず課題本だった「それから」。

えー…
この本、一ヶ月以上かけて繰り返し読んだし
部分的には10回ちかく読み返してるし
レジュメとレポートx2作ってるし
えーと
つまりだ
なんかもう言い尽くしたような。早い話飽きてるというか。

 


夏目漱石の本をきちんと一冊読むのは初めてだった。
とても緻密な表現力、繊細な伏線には
感嘆せざるを得なかった。(口調の変化わろす)
レポートでも主に述べたことではあるが、
視覚、聴覚、嗅覚。多様な色、雨の音、花の香り。
感覚が非常に研ぎ澄まされる物語であった。
そのうえ、色や花、そして雨
これらは「それから」の世界において非常に重要な役割を果たしている。
漱石の描くことばは、たくさんの意味をもっている。
さまざまな推察を演習を通して行ったつもりだが、
まだまだいろんな意味が、ことばのあちこちにこめられている気がする。
三千代と白百合の関係性とか
赤色の暗示するものとか

現実社会と相容れていない主人公、代助。
自分を高等遊民とか言っちゃうあたり、最後まで好きにはなれなかった。
彼の繊細で神経質な感覚だけは好きです。
自分の血潮を感じて安堵したり
眠りにおちる瞬間を探してみたり。
平岡のほうが好き。
普通の人間ぽくて。まさにサラリーマン、て感じ。パンのための労働。"生活"。
この人は、なにも間違えてないわ。
レポートじゃ書けない感情的な感想ですね。好き嫌いだとか。

いや-
もういいよ「それから」は´ω`

コレがある程度一息ついて読み出したのが、「三四郎」。
「三四郎」「それから」「門」の三部作、っていわれるらしい。
正直、あまり繋がりは見出せなかったけど。

「それから」よりだいぶ読みやすい。
主人公の三四郎も愛らしい。全体的に、登場人物に好感をもちやすい気がした。
これは三四郎と美禰子の恋愛小説である。
が、ちょっとあっけなく物語が終わってしまう感。
三四郎の恋は報われない。
だけど、報われなかったからどうだ、ということがない。
美禰子はほかの誰かと結婚してしまう、それでお仕舞い。
ここで面白いのは、相手の名前すら出てこないこと。顔も、雰囲気も。
美禰子の旦那は、シルエットのままだ。

何故、三四郎を選ばなかったか。これが一番の疑問だろう。
確かに三四郎は、はっきりと想いを伝えたわけではない。
しかし二人の中で、何かが通じ合っていたのは確実だ。
すとれい・しーぷ。
それとも、彼女に想いなんてなかったのか?

表現や描写は相変わらず繊細でした。
季節感に溢れてた。
でも、「それから」みたく色や香は出てこない。やはりアレは特別なんだな-。

…若干「三四郎」は忘れてきてるね。ちょ、やめ。

ふたつ書いたから長くなっちゃった。

 

それから (新潮文庫)

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三四郎 (新潮文庫)

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