イワン・デニーソヴィチとLAST

激ヤバ
超ヤバ
バリヤバ

どれが一番ヤバイ状態を表すと思いますか?

これ今日、心理学の講義でチラっと出た話なんだけど

バリヤバ>激ヤバ>超ヤバ

この順らしい。
あたしは「激ヤバ」が一番ヤバそうな気がしたのだけど(なんとなく)。
これって本当に定義が存在してるのかな?
少しネットで調べてみたけど、全くひっとせず。
真偽のほどははっきりしませんが、こういうの結構好き。
若者言葉とか、ちょっと調べるとすごく面白い´ω`
生まれる言葉、死んでいく言葉、日々変化する言葉。

そういえば「バリ」って形容詞、あたしはあんまり使いません。
なんか関西っぽい気もする。
「激」もつかわないか。
激アツ、とかよく聞くけど。
まじ激アツっしょー、鉄板しょー
「鉄板」もつかわないな。
なんか使うの恥ずかしいんですよね。
使い慣れてない言葉を使うのは、難しいです。
自分のモノになってないというか、言葉が遠い感じ。違和感が残る。
特に若者言葉。
みんなどうやって使い出してんだ?
あたしは昔、どうやって使い出してたんだ?

これは年齢的問題なのかな~

続きは本のお話
「LAST」と「イワン・デニーソヴィチの一日」の感想とか。

 

わりと今年は、読書の秋でありますね。
大学のゼミでは多和田葉子を読んでます。
今日で短編3つ分おわた。
前期よりだいぶゼミが楽しい。
今の元ヤン先生(♀)が好きです。

「イワン・デニーソヴィチの一日/ソルジェニーツィン」(染谷 茂 訳)

罪と罰」でも思ったけど、ロシアの名前って記憶しづらいのが多いすね。
これは、スターリン時代のラーゲリ(収容所)の中の、ある囚人シューホフが主人公。
彼の囚人生活において、"ほとんど"幸せであったある一日のお話。
罪と罰もそうだったんだけど、正直読み出してしばらくはのめり込めず。
私は世界史に関してとても無知なので、まず時代背景がわからない。
主人公の目覚めから物語は始まっていくのだけど、
シューホフが一体どういうところにいるのか、ロシアが今どういう時代なのか。
さっぱりわからぬままなので、字面を追っているだけのような状態。
読み進めていくうち、ちょいちょい説明をしてくれているおかげで、
何となく彼がおかれている状況は理解しだした。
しかしやっぱり基本的な知識が足りないので、情景がリアルに想像出来ず。
それでも、中盤以降は面白いと感じていました。
シューホフを取り巻く個性的な人々や、ラーゲルでの過酷な生活。
描いているのはある人のたった1日なのに、人を引き込ます文章。
具体的に言えないのだけど、ドストエフスキーと、少し似たような雰囲気を感じた。
でも、リアルには世界を理解出来なかったんだよなあ
知識がないのが、やはり非常に悔やまれる。

イワン・デニーソヴィチの一日 (新潮文庫)

イワン・デニーソヴィチの一日 (新潮文庫)

 

 

「LAST / 石田衣良

私が読んできた石田衣良作品の中では、割と最近のものに位置する。
ほとんどが悲しい最後(または最期)の短編集。
やっぱり読みやすいよね、昨日今日で読了。

なかなかに、残酷でグロい話が多かった。
「ラストコール」は、歪んだテレクラ少女が他殺→自殺の話だが
なんだかリアルじゃなくて、ただのホラーのよう。
「ラストドロー」「ラストシュート」も、遠い世界の話なのでリアルには感じにくい。
だけどこのふたつは割と興味深かった。
「ラストシュート」は、読んでいて眉間に皺が寄るほど、気持ち悪い話だった。
ベトナムでの少女売春の話。小さな幼女少女への暴行は、理解は、出来ない。
「ラストホーム」は石田衣良っぽいかなと思う。
悲しいけど、少し優しさのある話で、日常と切り離された世界ではなかったし。
人が死んでばっかの短編集だけど、この話は誰も死なないし。

全体として
正直微妙かなあ。
「娼年」があたしは好きなのだけれど、
あの切なくて、哀しくて、なんかきゅうってする空気が感じられず。
もうあーいう話、書いてないのかな?
また新しめのやつ読んでみよう。

 

LAST (ラスト) (講談社文庫)

LAST (ラスト) (講談社文庫)

 

 

娼年 (集英社文庫)

「娼年」は本当に好きです。美少年たくさん出てくる(イメージ)し。