斜陽 / 太宰治

どうにも最近、読書感想ばかり書いてますけど。
こないだ勢いでPSP買っちゃったので、しばらく読書が進まないと思います
今更ながらモンハン2nd★

中旬締め切りのレポートは無事ぜんぶ終了。
火曜日の哲学の試験で、ほぼ前期終わりみたいなもんだずぇ
授業も水曜で終わりだし~
チャイ語の試験と、8000字の鬼レポート〆が月末にありますけど…
ああ、8000字どうしよう
翻案小説書ける気しないし、かといって考察で8,000字もいや
要するに、嫌。


***

花の香りを忘れた乙女は
捧げられた花束に、
熱っぽい台詞に、
冷めた瞳で首を傾げる

*
ところで
思いは引きずっていませんが
思い出は引きずっているように思います
やはり私、うお座なのです

 

今さら読みました太宰さんの斜陽。6月末くらいに。
生誕100周年につられて手にしてみた。

あたし太宰の本って…「女生徒」しかまともに読んだことないかも
人間失格は15,6のときに一度挫折した気がする。
「女生徒」は面白くて、たしかお風呂でゆでダコになった。

で、斜陽ですが。

んー。正直、貴族なんてリアリティなくて。
恋だ革命だと繰り返す主人公の女は、あまり好きじゃなくて。
(この女、独りよがりが激しすぎじゃなくて?)
印象に残ってるのは、弟直治の遺書のところかなあ。
ひそやかで可愛らしい恋心と、大げさな葛藤。
一番最後の「姉さん。僕は、貴族です。」が、なんか痛い。
人生かけて苦心した直治が、くだした結論。
生まれは変えられないのだ、と。

けどやっぱり、共感はできません。

暗い話だとやはり思うんだけど
その影の中に、もがいてる光みたいなのがある気がする。
すべてが崩れ去ってゆくなかでひとり立ち上がる、蝮を抱いた元・お嬢様。

遺書のすぐあと、主人公の台詞も印象的。

「今の世の中で、一ばん美しいのは犠牲者です。」


共感はしませんけど。

てか一番最後、主人公のたのみの意図がわからない。
なぜ生まれた子を奥さんに抱かせるのが、直治のためになるのだろう?

 

斜陽 (新潮文庫)

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