僕の鼓動を、君に。

もう
昔のあたし、そのまんまじゃないか。
あたしは君に何ができた。
抱きしめて、ひたすら同じ言葉を囁くことしか 出来なかった。
ごめんね。ごめんね。
無力でごめん。
楽にしてあげたいのに。
苦しいよね。怖いよね。どうにも、出来ないんだよね。
知っているはずなのに。
胸が痛い。
「助けて」と言っていた。愛しい人の名前を呼んでいた。
どうにも出来なかった。
知られたくなかったよね、救急車なんか嫌だったよね。
助けを求めてきてくれたのに。
あたしは 君を少しでも楽にしてあげられたの?

無力な自分に腹が立つ
痛い、苦しい、助けて
君の 声にならない叫びが聞こえてきて
胸が締め付けられる。

1日でも早く 闇から抜け出せますように
あたしに出来ることは何でもするから。もう、見たくないよ。