コインロッカー・ベイビーズ / 村上 龍

―そうだ、心臓の音は信号を送り続けている
         (コインロッカー・ベイビーズ 下巻223P)

やあやあやあ。

9月?のようですね。
前回書いた新部署での仕事に追われておりました。
1ヵ月が怒涛のように過ぎ去りました、まじで。

あっという間だったけど
思い返すと密度はすごい濃かったので、長かったような気も、する。

本当に自由に、色々とやらせて頂いているかな、と。
忙しいし疲れるけど、やっぱり「楽しい」かなあ
私なんだかんだ、忙しいの嫌いじゃないしなー

そういえば明日は、社長の船でクルージングです。

まあ仕事の話はいいや。

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遷移の瞬間「ノーパン始球式」って読んで、ログイン画面に進めた画面を戻したよね。


そういえば弟のアメブロには一度もお姉ちゃんの話が出てきませんでした。

あれ?私この時期実家出た、けど?あれれ?
あれ?この日、わざわざ実家まで誕生日ケーキ買って帰ったけど?あれれっれ?

と、レレレのおじさんになりそうな勢いで何度も読み直しました。

何度読んでも出てきませんでした。


続きはすっごい久しぶりの読書感想でも。

 

ここんとこ、一応本は読んでいましたが、
Fate/zeroからの図書館戦争全巻って感じだったので
久しぶりの読書感想でございます。

コインロッカー・ベイビーズ(上・下)」村上龍

再読です。

14,15くらいのときに確か読んで、好きだったうちのひとつ。
何だか急に読みたくなった。

つーか、村上龍好きだったなー。

んで10年越しくらいで再読してみて。
なぜあの頃、「コインロッカー・ベイビーズ」を気にいったのかその理由は思い出した。

心臓の音、だ。

とりあえずあらすじをば。
赤子のときにコインロッカーに捨てられて生き延びたキクとハシの2人は、双子のように育ってきた。
幼くして2人は精神的に不安定になり、精神病院で胎内の音、
すなわち心臓の音を聞かされる治療をうける。
その音の記憶は、彼らが成長しても深く深く彼らの根っこに宿り。

彼らは青年となるが
キクは、破壊だけを求めるようになる麻薬、ダチュラを東京に撒き散らすべく奮闘し、
ハシは、ただただ哀しいメロディーだけを求めて自分を壊していく。

外への破壊と内への破壊。


私も、心臓の音が好きだった。

情緒不安定だったころ、発作を起こすと必死に心臓の音に神経を集中させた。
当時依存していた彼氏に、心臓の音を聞かせてもらうこともあった。

だから、この小説にすごい共感したんでしょうね。

世界と上手く付き合えずに、破壊を目指す少年2人にも勝手に共感したんだと思う。

自分や他人に向けた破壊衝動が生じるとき、すごく心臓の音が聞きたくなったのは、
心臓の音がもつ「生」の力で、生とは逆の方向へ向かう力を止めたかったからかもしれない。

つまり、壊れたくなんかなかったし、壊したくなんかなかったんだ。本質的には。

キクやハシもきっとそうだったんじゃないかと、私は思う。
つーかほんと思い返すと、この小説が好きだったのは至極当たり前のような気がするわww
今考えるとちょっとこっ恥ずかしいけれど、
当時の私の、繊細な厨二病の琴線に触れまくりでしょ、これ。

物語の最後で、ハシは心臓の音によって破壊衝動を免れる。

僕は母親から受けた心臓の鼓動の信号を忘れない、死ぬな、死んではいけない、
信号はそう教える、生きろ、そう叫びながら心臓はビートを刻んでいる。

 

コインロッカー・ベイビーズ(上) (講談社文庫)

コインロッカー・ベイビーズ(上) (講談社文庫)